シャンボール・ミュジニー 2017 赤 750ml フィリップ・シャルロパン・パリゾ

少なくとも香りの段階では年とは別物のワインでしたでも口に含むとそこは安定のシャルロパンブルピノに期待する要素は華やかさ花やかさも含めてちゃんと用意されています抜栓直後はファストタッチに酸とタンニンが若干強めに出るもののすぐにたっぷりの甘みが追いかけてくるので大丈夫時間経過を経て野性味と濃さは強くなっていきますが同時に口当たりもまったり柔らか滑らかになっていくので調和に邪魔は入りません気軽にシャルロパンスタイルを堪能できる狙い目キュヴェ複雑性のあるじんわりと奥深い味わいが特徴 醸造元デタ ある若い酒造り屋が名うての酒造りの名手に自分の造ったワインを見てもらったとてもいいだが果梗が多過ぎると叱られて翌年また新酒を利いてもらった前よりよくなっただがまだ果梗が多いさらに翌年も批評は辛かったついに年おぬしやっと酒造りというものがわかったなと褒められた若い造り手は言うまでもなく年生まれのフィリップシャルロパンパリゾ導師はアンリジャイエクライヴコツのコトドルに出てくる挿話であるフィリップの父アンドレは孤児でアリエルコトで育てられ成人してジュヴレ村に移り何軒かのドメヌで働いていた自分のドメヌを持ちたくて稼いだ金を一生懸命ためてあちこちの畑を少しずつ買い取った年に死んだときフィリップに約ヘクタルの畑を残したがそのときフィリップは歳だった以前から近所のドメヌで働いて酒造りの技術を身に付けて父のところに戻ってきた矢先だった独り立ちできる力量は備えていたからドメヌを継いだが畑が少な過ぎるのでもっと拡張するのが悲願だった妻ソニアとともにまずマルサネ村で畑を増やしその稼ぎでやっとモレサンドニ村のグランクリュクロサンドニの一画を買うことができた売ってくれたのはアミオベルタン家だったその後シャンボルミュジニイジュヴレと畑を買い増した年になって彼の人柄を見込んだラトゥル一族のマダムジョスリヌバロンからルシャンベルタンのヘクタルの区画を任されるようになったそしてジュヴレ村の中でも号線沿いにあるシャルルキンラドの古いセラを買い取りこれを改装して名実ともにジュヴレのドメヌになったここでも抑制生産とベルトコンベヤを使った厳しい選果をしているまた畑が数ヶ所に分かれているためにそれぞれのテロワルを生かすことに注意を払っていて仕込み方法は一様ではないしかし醸造法自体についてはややユニクな哲学を持っている以前は果実味をよく出すため仕込み中に果帽崩しピジャジュを激しく熱心にやったが今では収穫破砕後発酵槽の中で果実と果汁を長く接触させる発酵前の長期冷温浸漬法約週間を採用しそれに替えているまた炭酸ガスの効能を重視してアルコル発酵とそれに続くマセラシオン発酵を通じその一部を残すようにしている長期密封槽発酵は温度が度を超すことがないようにして日にも及ぶことがある少量のも使い場合によってはワインの凝縮度を上げるセニエをすることもある樽から樽にワインを移すときは澱引きをしないで軽くキゼルグル式珪藻土珪藻の死骸が水底に積もってできた土のフィルタをかけるそうした関係でここのワインは酸味が強くなく果実味が濃い またピノノワルはカベルネソヴィニヨンやシラのように長い樽熟成エルヴァジュは必要ないと考えているから比較的壜詰めは早い大体収穫した翌年の月ごろここの樽熟成庫が地上にあって温度がそう低くないことも関係がありそうだ